東京都を訪れた外国人旅行者の人気メニューは「寿司」──。東京都が訪都外国人の消費行動の特性、満足度について把握しようと実施した調査で、こんな結果が明らかになった。15日、発表した。宿の食事メニューに寿司を盛り込むことが外国人客へのアピールポイントになりそうだ。
調査によると外国人客の9割が、滞在中の食事に和食を選択。中でも1番人気のメニューは「寿司」で国、地域を問わず65.7%の人が選んだ。国、地域別に割合をみると欧州、北米、豪州では69.8%、アジアでは61.8%が支持した。
寿司以外の人気メニューを見てみると、欧州、北米、豪州では天ぷらが47.8%で2位。ラーメンが42.9%で3位。アジアではラーメンが48.4%で2位。3位にはうどんが37.0%で挙がった。
このほか最も満足した街や訪問目的、情報の入手先、移動手段などについても調査。最も満足した街は新宿で回答率は16.9%。浅草(10.1%)、銀座(7.5%)が続く。
訪問目的では買い物が40.2%でトップ。散歩(35.7%)、風景、夜景(33.4%)が続く。買い物の中身をみると食料品を選んだ人が最も多く48.0%、次いで和小物45.2%、電化製品28.4%の順となった。
情報の入手先はインターネットが47.8%で主要情報源。僅差でガイドブック(46.8%)が挙がった。アジアでは旅行会社の利用率も24.0%と高い。
移動手段としては地下鉄(58.7%)、電車(52.5%)など公共交通機関を利用する旅行者が目立った。特に欧州、北米、豪州では72.9%の人が地下鉄を利用していた。
調査は今年2〜3月、都庁内の東京観光情報センターを訪れた外国人旅行者1452人から回答を得た。