観光誘致へ「食」アピール 那須塩原、事業説明会で方針決定


事業説明会には宿泊施設の経営者ら60人が出席

 栃木県の那須塩原市観光局=同市関谷=は11月21日、局内で事業説明会を開き、観光客にアピールする4コンテンツの今後の取り組みを決めた。旅館・ホテル、飲食店など関係者ら約60人が出席した。

 市は4~6月に実施されたプレデスティネーションキャンペーン(DC)で、朝食、スイーツ、地酒、鍋という食の4コンテンツを前面に打ち出し、観光誘客に努めた。これらコンテンツを磨き上げ、ブランド化することが課題となっている。

 冒頭あいさつした木下昭彦局長は、「4コンテンツは定着しつつあるが、より磨き上げて観光客の満足度を高めていかなければならない。『行ってみたい、また行きたい』と思われるまちにしよう」と呼び掛けた。

 4コンテンツは「朝食イッピン物語」「いちごとみるくフェア」「那須塩原地酒物語」「巻狩鍋フェア」。

 市の特産品である牛乳(生乳生産本州一)と栃木の名産・いちごを使ったスイーツを提供するいちごとみるくフェアは、12月1日から来年5月10日まで実施。19年の71軒を上回る76軒(うち宿泊施設は30軒)が参加するという。宿泊券が当たるスタンプラリーやSNS投稿キャンペーンも行い、「いちごとみるくスイーツ街」の定着を目指す。

 冬の味覚となりつつある「巻狩鍋フェア」は12月1日~3月末まで実施。47施設が参加する。食材に県産のものを1種類以上使うなどが決まりだが、その中で各施設が工夫を凝らしており、オリジナルの鍋として宿泊客にも好評という。

 地酒物語は来年4月1日からスタート。利き酒セットとして3種類の地酒を提供する施設が多く、価格も千円前後となっている。酒の説明書やつまみを付けたりして提供し、地酒ファンの心をつかんでいる。

 朝食イッピンは年間事業の位置づけ。

 宿泊施設の経営者は、「4コンテンツを求めて来るお客さまも増えている。さらに品質を上げて、那須塩原のブランドにしたい」と意気込む。


事業説明会には宿泊施設の経営者ら60人が出席

 
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