客足回復、DCにイベント多数
群馬県草津町は4日、東京都内で旅行業者やマスコミ関係者を対象に「草津温泉観光プロモーション」を実施、地蔵地区の再整備やイベント実施など、観光誘客に向けた取り組みをアピールした。プロモーションは今回で7回目。約120人が出席した。
草津温泉観光協会の2019年度総会で、女性として初めて会長に就任した市川薫氏(ホテル一井)が冒頭あいさつ。昨年1月の草津白根山の本白根山の噴火の影響などで客足は減っていたが、「(昨年)秋には平常に戻り、入込数は12月が102%、(今年)1月が109%、2月119%、3月124%とV字回復している。草津は元気を取り戻した」と強調。「町が一丸となってお客さまを大事に迎え、『また来よう』と思われるようもてなしていく」と気を引き締めた。
また、国が建設を進めている八ッ場ダム(長野原町)に期待を寄せた。
ダムは来年3月にも完成する予定だが、「雄大な景色、1万本の桜も植えられ、観光スポットになる」と述べた。
ダムを観光名所にしようとの取り組みも始まっており、長野原町は今年4月、ダム湖上に架かることになる八ッ場大橋で「貯水開始まで高さ日本一」のバンジージャンプの営業を始めている。
プロモーションでは黒岩卓町議会議長がまちづくりについて説明。地蔵地区再整備計画(18~20年度)では、漫画図書館や商業施設を設け、癒やし空間とする方針を示した。
県とJRグループは来年4~6月、群馬デスティネーションキャンペーン(DC)を展開するが、草津もこれに合わせさまざまなイベントを実施、「150ほどのイベントを用意する」と黒岩裕喜男・草津温泉旅館協同組合理事長。
その一つが、全国の温泉地をモチーフにした美少女キャラクターと、その声を担当する声優によって展開されているメディアミックスプロジェクト「温泉むすめ」のライブ。草津音楽の森国際コンサートホールで、DC期間中2~3回開催する。
旅館女将の集まり「湯の華会」は4月22日、5月20日、6月24日に森林浴を楽しむ「女将と歩くロイヤルコース」(参加費無料)を実施。女将が薦めるマップ「草津こみち」は、女将ならではの視点で草津の見どころを紹介しており、散策に役立ちそうだ。
「草津は元気」とアピールする市川観光協会会長