草津、11月観光客は前年上回る回復


密を避けるため、今回は訪問人数を絞った

ラッピングバス運行へ

 群馬県草津町の黒岩信忠町長や市川薫・草津温泉観光協会会長ら7人が13日、東京都台東区の観光経済新聞社を訪れ、積田朋子社長と懇談した。「第34回にっぽんの温泉100選」で1位となれば18年連続となるだけに、一行は行方に強い関心を示した。

 黒岩町長によると、新型コロナウイルスの影響で、観光客は一時9割減と大きく落ち込んだが、「Go Toトラベル」事業の効果もあり、10月には前年並みに戻り、「11月は前年を上回る可能性もある」と回復ぶりを強調。

 コロナ対策については「観光客を迎える町民から感染者を出さない」ことを基本に、(1)事業者への上限10万円の補助(2)抗体・抗原検査費用の全額補助―などを行っている。また、観光協会や商工会、旅館協同組合が感染防止対策を実施している宿泊施設を示す感染症対策推進施設カードを作り、各施設に配布しているという。

 再整備に取り組んでいる、「湯畑」から徒歩5分ほどの地蔵地区については、地蔵広場へつながる地蔵乃湯階段、展望デッキがすでに完成。来年7月には草津温泉ゆかりの作家や県出身の漫画家などの書籍約1万冊を展示する「漫画図書ギャラリー」や、飲食を中心とした商業施設「地蔵カフェ」がオープンする予定だ。

 バス事業者と連携し、草津温泉のフルラッピングを施した高速バス・路線バスを12月から運行する。「コロナ禍でも、草津温泉が元気で活気にあふれていることを広く発信し、温泉地としての話題性の創出やバス利用者数の向上を図る」のが狙い。

 町にとってバスは観光客の足として欠かせないという背景もある。

 側面は湯畑や湯もみ、背面は新名所「地蔵乃湯階段」をイメージした。

 ジェイアールバス関東が東京駅―草津間とバスタ新宿―草津間で計9台、上田バスが渋谷―軽井沢―草津間で計4台、草軽交通が軽井沢―草津間で計3台を来年4月末まで走らせる。

 新型コロナウイルス感染症対策地方創生臨時交付金事業で、総事業費は約2300万円、1台当たりのラッピング施工費は約60万円としている。

密を避けるため、今回は訪問人数を絞った

 
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