群馬・伊香保の塚越屋七兵衛大女将、群馬県公安委員長に就任


塚越裕子氏

塚越裕子氏

 群馬・伊香保温泉の旅館、塚越屋七兵衛の会長・大女将の塚越裕子氏(71)=群馬女将の会会長、観光カリスマ=が1日、群馬県公安委員長に就任した。旅館の女将が同県公安委員長に就任するのは初めて。塚越氏は「多くの人に接するという女将の仕事の経験を生かし、第一線の警察官の仕事ぶりにも触れて、街の安心安全に取り組みたい」と県内の治安維持への意欲を見せている。

 公安委員会は、都道府県警察の民主的運営と政治的中立を確保するため、独立した機関として警察事務の全てを管理監督する。群馬県公安委員会は、県民を代表する委員3人で構成し、うち1人が委員長として委員会を代表する。

 塚越氏は伊香保町(現渋川市)出身。伊香保温泉観光協会理事や常務理事を歴任し、1999年に群馬女将の会会長に就任、03年に観光カリスマに選ばれた。日銀総裁や首相、蔵相を務め、二・二六事件で暗殺された高橋是清の孫に当たる。

 13年12月に同県公安委員に就任し、前任者の任期満了による退任に伴い、公安委員長に就任した。現在、毎週水曜に委員会を開いて県警幹部らと意見交換に臨んでいる。

 現在、同県では目立った治安上の懸案事項はないという。一方で、同県は温泉地などの観光地が多く、観光客ら県外者の安全にも留意する必要がある。

 塚越氏は「群馬女将の会の標語である『笑顔、会話、我慢』は警察官も同じ。365日24時間県民の日常生活を守っている。郡部だろうが前橋・高崎といった大都市だろうが、一人一人の警察官が自覚を持って県民と接し、安心安全のために努力している」と県警職員の頑張りを評価した上で、「(公安委員は)警察行政のチェックが基本だが、一線の警察官とも協力して多くの人と関わって治安の維持に寄与したい」と意欲を示した。

塚越裕子氏
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