旅行の主役は女性と言われるが、「男だって旅してるんだ」とばかり、群馬県のみなかみ町観光協会は男性の旅行需要を取り込む試みを始めた。「新春から秋にかけて男旅を盛り上げたい」と意気込む。
テーマは「はっちゃけ野郎」で、会員施設と共同してプランを作り、発売。「すでに15軒ほどの旅館の参画が決定している」と同協会。
例えば、太宰治にゆかりがあるという旅館たにがわは「太宰流はっちゃく野郎プラン」を設定。「太宰と言えば薬と女と酒。薬はユンケル、女は芸者を用意した酒付きのプランで、男4人の場合、芸者が2人ついて1人2万円から」という。
同協会は、男同士で飲み会や旅行に行くという潜在ニーズは確実に存在すると見る。みなかみには度胸試しのブリッジバンジーなど「『野郎旅』を盛り上げる環境が整っている」としており、積極的にアピールしていく考え。飲食店などでも男性向けの料理を出すなど「随時町内でプランを提供していく」という。