ジャストシステムは22日、「人工知能(AI)&ロボット 月次定点調査(2018年2月度)」の結果を発表した。それによると、約6割が、AIスピーカー利用による「個人情報漏洩」に危機感を持っていることが分かった。
株式会社ジャストシステムは、マーケティングリサーチに関する情報サイト「Marketing Research Camp(マーケティング・リサーチ・キャンプ)」で、ネットリサーチサービス「Fastask」を利用して実施した『人工知能(AI) & ロボット 月次定点調査(2018年2月度)』の結果を発表します。本調査は、15歳~69歳の男女1,100名を対象にしています。
また、集計データとしてまとめた全81ページの調査結果レポートを、「Marketing Research Camp」の自主調査レポートページ(https://marketing-rc.com/report/)から、無料でダウンロード提供します
【調査結果の概要】
■約6割が、AIスピーカー利用による「個人情報漏洩」に危機感
AIスピーカーを知っている人に「AIスピーカー経由による、会話以外の個人情報の漏洩」について聞いたところ、58.4%の人が危機意識を持っていました。また、「クレジットカードなどの購入情報の漏洩による金銭的被害」は64.3%、「外部からのハッキングによる家電などの不正操作(乗っ取り)」は64.0%の人が危機意識を持っていると回答しました。
※「危機感を持っている」「やや危機感を持っている」の合計。
■過半数が、AIによる利便性向上に「実感なし」
学業(学校)や仕事において、AIやロボットによる利便性の向上を感じているかを聞いたところ、9.3%の人が「向上したと感じている」、20.8%が「やや向上したと感じている」と答えた一方で、54.1%が「特に何も変わっていない」と答えました。プライベートにおいても、9.2%が「向上したと感じている」、25.6%が「やや向上したと感じている」と回答した一方で、52.9%が「特に何も変わっていない」と答えました。学校や仕事、プライベートとともに利便性の向上を実感している人は1割弱で、過半数の人はまだ利便性の向上を実感していないことがわかりました。
■家庭用ホビーロボットの購入意欲を持つ人は、1割強
ソニーの「aibo」やソフトバンクの「Pepper」などのように、産業用ではなく、家庭用としてさまざまな機能を提供する「家庭用ホビーロボット」について、「自身や家族が所持している」人は4.8%、「自身や家族が、いずれ欲しいと思っている」人は13.9%でした。
■約2割が、「コンビニエンスストアは、将来、すべて無人店舗になる」
AIやロボットの活用により、「コンビニエンスストア」は将来、すべて無人店舗になると思うと回答した人は20.3%でした。「宝くじ販売店」は33.7%、「チケット販売店」は30.6%、「レンタルDVD・CD店」は29.0%の人が将来、すべて無人店舗になると思うと答えました。
【調査の実施概要】
調査名:『人工知能(AI)&ロボット月次定点調査 (2018年2月度)』
調査期間 :2018年2月26日(月)~3月4日(日)
調査対象 :15歳~69歳の男女1,100名
質問項目 :
・人工知能(AI)という言葉をどの程度、知っていますか。
・人工知能(AI)を活用したサービスについて、利用状況を教えてください。
・人工知能(AI)を活用した自動運転車に期待していますか。
・医療現場への人工知能(AI)活用に対する考えを教えてください。
・人工知能(AI)を活用した音声アシスタントの利用状況を教えてください。
・人工知能(AI)を活用したスマートスピーカーの認知度を教えてください。
・飲食関連の各職業が将来、人工知能に置きかわるかについて考えを教えてください。
(栄養士/調理師/パティシエ/板前/シェフ/寿司職人など10職種)
・「家庭用ホビーロボット」の認知状況について教えてください。
・AIスピーカーのセキュリティについて教えてください。
・AIやロボット活用による「レジなし無人店舗」の実現性について考えを教えてください。
(コンビニエンスストア/ドラッグストア/スーパー/レストラン・飲食店など16種)