福島県富岡町にこのほど、震災伝承施設「とみおかアーカイブ・ミュージアム」が開館した。東日本大震災の津波で被災したパトカーなどが展示されている。
7月の開館式には宮本皓一町長のほか、来賓として内堀雅雄知事、江島潔経済産業副大臣、横山信一復興副大臣らが出席、祝辞を述べた。
施設には町の成り立ちを伝える地域資料や震災遺構など約430点の資料を展示。震災前の住民の生活の様子と比較しながら、震災と原発事故を境に町にどのような変化が起きたのかを知ることができる。
また、3D映像と現実空間を組み合わせた「複合現実(MR)」では、全壊したJR富岡駅などの震災遺構を疑似体験することができる。
開館時間は午前9時から午後5時まで。入館無料。問い合わせはTEL0240(25)8644。
富岡町は県沿岸部に位置。東日本大震災と福島第1原発事故の影響を大きく受け、町の一部は今でも帰還困難区域に指定されている。