福島県、来春にプレDC開催、旅行業に素材を説明


旅館の女将らが福島観光をPRした

旅館の女将らが福島観光をPRした

 福島県、県旅館ホテル生活衛生同業組合、東北観光推進機構6社協福島支部などが主催する「ふくしま七転び八起き観光キャラバン」が10月30日、東京・飯田橋のホテルメトロポリタンエドモントで開かれた。来年4〜6月のプレDC(デスティネーションキャンペーン)の観光素材などを紹介、出席した旅行業者に商品造成と一層の送客を求めた。

 プレDCは「福が満開、福のしま。」のキャッチコピーのもと、観光素材の掘り起こしと磨き上げ、県民のおもてなし意識の浸透などを図り、2015年4〜6月のDC本番につなげる。

 「観光素材はプレDC時点で約2800件ある」と観光交流課は胸を張る。この素材を活用して花、食、温泉をテーマに、プレDC用総合ガイドブックの作成や県産品プレゼントキャンペーンなどを展開する。また、旅行パンフレット作成支援や貸切バス借り上げ支援といった旅行商品造成支援メニューも紹介し、活用を呼び掛けた。

 説明会ではいわき、県北、県中、県南、会津の各エリアの観光PRとプレDCに向けた取り組みも発表。

 女将会を代表して匠のこころ吉川屋の畠ひで子さん、ホテルニューパレスの山崎捷子さん、旅館こいとの小井戸文恵さんが登壇し、PR。小井戸さんは「まだまだ風評被害があるが、笑顔で前に進むしかない。おもてなしメニューもたくさん用意し待っています。美人の湯、いわきの温泉に来て」と呼びかけた。

 交流会には久保成人観光庁長官のほか、KNT—CTホールディングスの戸川和良社長、トップツアーの坂巻伸昭社長ら旅行業トップも顔を見せ、福島への送客、支援を誓っていた。また、出席者は県産食材を使った料理を堪能した。

 12年の観光客入込数は4445万9千人。東日本大震災が起きた11年の3521万1千人より増えているが、10年の5717万9千人を下回っており、原発事故を含めた風評被害に悩まされている。それだけにプレDC、DC、16年春のアフターDCに賭ける思いはことのほか強い。

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