
総湯のイメージ
石川県の山代温泉に8月2日、新たな共同浴場「総湯」がオープンする。総湯は、「湯の曲輪(がわ)」に面した「旧吉野屋旅館」の跡地に建設。老舗旅館だった旧吉野屋旅館の門を活用するなど街の景観との調和を図った。
総湯は、昔、県内の旅館に内風呂がなかった時代の共同浴場のことで、同温泉地では総湯を囲むように旅館や商店が建ち並ぶ湯の曲輪という街並みが形成され、温泉の歴史や文化が育まれてきた。
コンセプトは、「人にやさしい浴場施設」で市民や観光客が快適に利用できる設計。浴場は男女共に1階に配置し、高齢者などに利用しやすいようにした。明るく開放感のある浴室で、洗い場に全てシャワー付きカランを設置。浴客と観光客が利用できる休憩コーナーも併設した。
8月2日にはオープニングイベントも実施する。また、2010年秋には、明治時代の総湯を復元した「古総湯」もオープンする。

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