消費者庁、豆千待月に措置命令


 愛知県南知多町の旅館経営会社「豆千待月(まめせんたいげつ)」(鈴木邦弘社長)が、自社ウェブサイトや旅行会社のサイトで、加温しただけの水道水を「温泉」と表示、食材も養殖フグを「天然とらふぐ」、豪州産牛肉を「和牛」と表示したとして、消費者庁は10月23日、景品表示法違反(優良誤認)として、消費者への周知と再発防止を求める措置命令を出した。

 同社は2008年2月に設立し、旅館3軒を経営している。同庁と公正取引委員会の調べによると、同社は2012年11月中旬〜今年3月17日、楽天トラベルなどのサイトで、旅館「いち豆(ず)」の貸切浴場3カ所の湯を、水道水を加温しただけなのに「当館の貸切露天風呂は1300メートルの地下より湧き出る良質な温泉」などとサイトに記載、効能も表示していた。

 また、昨年10月頃〜今年2月末、JTBのサイトで、旅館「豆千待月」の料理で「地元天然とらふぐ」を使用していると表示。しかし、実際は養殖トラフグか、トラフグより安価なゴマフグを使用。さらに12年10月頃〜昨年11月末と同12月上旬〜今年1月上旬、じゃらんnetなどで、旅館「豆千本館」の料理を「柔らかくてジューシーな地元和牛の知多牛のステーキ」と記載。しかし、実際は安価な豪州産牛肉を使っていた。

 公取委は情報提供を受け、昨年から調査を進めていた。

 
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