沖縄県(仲井眞弘多知事)と沖縄観光コンベンションビューロー(=OCVB、上原良幸会長)は「沖縄観光&MICEコンテンツフェア」を東京と大阪で開いた。1月28日の大阪会場(ナレッジキャピタル)には前年比30ブース増の67ブースが出展し、同50%増の450人が来場。29日の東京会場(グランドプリンス新高輪)には同17ブース増の92ブースが出展し、同27%増の950人が来場した。
東京会場のあいさつで、沖縄県文化観光スポーツ部の湧川盛順部長は「昨年1〜12月の入域観光客数は過去最高の641万人を達成し、特に8月は70万人という単月の過去最高を記録した。沖縄から全国にこの元気を届けたい」と述べた。
OCVBの上原会長は「MICEの目的を持って沖縄を訪れていただくことが、沖縄観光のさらなる発展性、継続性につながる」と強調した。
セミナー会場では、MICEや修学旅行、離島などをテーマにした観光プレゼンテーションも行った。
同日夜に開いた「沖縄ナイトin東京」では、仲井眞知事が「2月に那覇空港新国際線旅客ターミナルが、3月に那覇クルーズターミナルビルがそれぞれ完成する。沖縄をもっともっと大きな観光リゾート都市にしていきたい」と抱負を語った。
山本一太内閣府特命担当相(沖縄及び北方領土対策担当)、岸田文雄外相、篠辺修ANA社長、植木義晴JAL社長が来賓としてあいさつ。菅義偉官房長官も駆け付けた。
沖縄ナイトは大阪会場でも、大阪市北区のヒルトン大阪で開かれた。
来賓の大﨑洋・吉本興業社長は「吉本興業はエンターテインメントの会社で、沖縄国際映画祭を開催しており、今年3月で6回目。昨年は41万人に来てもらった。『いちゃりばちょうでぃー』(一度会ったら皆兄弟)の精神で今年も一歩前進したい」とあいさつした。
日本旅行業協会関西支部の高橋広行支部長(JTB西日本社長)は「沖縄は国内旅行にとって欠くことはできないデスティネーション。今後の沖縄を伸ばすにはオフ期対策。思い切った仕掛けを官民一体で取り組むべき。インバウンドやクルーズ、沖縄らしいMICEなどを通じて沖縄の観光振興に協力していきたい」と述べた。
沖繩ナイトでは、沖縄の料理を紹介したほか、伝統芸能や沖繩音楽のライブが上演された。
スポーツ観光をセミナーでPR
沖縄県とOCVBは、東京都内で開いた沖縄観光&MICEコンテンツフェアで、「沖縄スポーツツーリズムセミナー」を開催した。沖縄県スポーツ推進計画(計画期間2013年〜21年)に掲げた目標「アジア、世界に開かれたスポーツアイランド沖縄」の実現に向けた取り組みなどを紹介した。
マラソン、サイクリング、マリンスポーツ、ゴルフなどを女子旅、学生旅、家族旅、大人旅として行うスポーツツーリズムを提案。スポーツとトリップを組み合わせた「スポルトリップ」という造語も披露した。
キャンプ、合宿などのスポーツコンベンションの分野では、沖縄で行われたプロ野球春季キャンプの実績を紹介した。03年は日本7球団、韓国1球団の合計8球団で、県外訪問者数1万4千人、経済効果32億1千万円だったが、13年は日本9球団、韓国6球団の合計15球団に拡大。県外訪問者数も4万6千人、経済効果は81億6千万円に伸びた。
フェアの東京会場