岸田文雄首相は12月21日の記者会見で、新型コロナウイルス感染症のオミクロン株への対策などとして、11月29日から1カ月をめどに実施してきた外国人の新規入国停止措置などの水際対策を当面の間、延長すると発表した。
岸田首相は「オミクロン株の感染力、重症化リスクなどに関する科学的な評価がいまだ確立していない。このため、年末年始の状況を見極めつつ、当面の間、水際対策を延長することとした。関連情報の収集に全力を挙げつつ、ワクチンの3回目接種や、飲める治療薬の普及など、国内対応体制の準備を加速化する」と述べた。
水際対策の強化、継続の影響で、訪日団体観光の再開を検証するため、観光庁が21年内をめどに実施する予定だった訪日モニターツアーの実証事業も見合わせが続いている。