大阪バスグループの1つ、東京バス(東京都北区、西原晴成社長)は6日、港区のグランドプリンスホテル高輪で、取引のある旅行会社らを招いて「感謝の集い」を開いた。集いは例年大阪で開いていたが、東京で行うのは初めて。約300人が出席した。
冒頭あいさつした大阪バスの西村信義社長=写真=は、「関越自動車道での高速ツアーバス事故で厳しい状況に置かれている。当社は衝突被害軽減ブレーキシステムや車線逸脱警報装置などを導入しているが、さらに安全性能を高め、安心と信頼をのせて運営したい」と強調した。
西村氏と関係の深い自民党の中川秀直元幹事長は、価格を競う高速ツアーバスの現況を憂慮し、「安いが事故もある、というのでは利用者が離れてしまう。業界あげて安全確保に努めてもらいたい」と述べた。
旅行会社を代表してあいさつしたJTBの大谷恭久旅行事業本部長は、「事業パートナーと共存し、共に繁栄していこう」と呼びかけた。会場にはニトリの似鳥昭雄社長や相撲の高砂親方(朝潮)なども出席していた。乾杯の音頭をとった近畿日本ツーリストの小川亘常務は「今年は国内旅行の年になる。支えてくれるパートナーに心から感謝したい」と述べ、グラスを掲げた。
東京バスの西原社長は社業の発展と安全運行に全力を尽くすことを誓った。