東京都と米・ニューヨーク市は10日、互いに協力して都市の観光をPRし、観光客を呼び込もうというパートナーシップを結んだ。両都市が相互に観光PRを行う取り組みをするのは今回が初めて。締結を記念し、東京タワーとエンパイア・ステート・ビルディングをライトアップした。
同日、東京・西新宿の都庁ホールで実施された「東京都&ニューヨーク市 相互観光PRパートナーシップメディア発表会」の席上、協定書に署名し、パートナーシップを締結した。
小池百合子知事とニューヨーク市観光局のフレッド・ディクソンプレジデント兼CEO(最高経営責任者)によるそれぞれの観光PRのほか、池尾恭一明治学院大教授をモデレーターに、ニューヨーク市のデスティネーションマーケティングについてのパネルディスカッションが行われた。
観光PRについては、互いの公共交通機関の広告を利用し、都内では13日から都営地下鉄や都営バスにニューヨーク市のポスターを貼り、ニューヨーク市内では20日からバス停などで東京をPRする動画を流すとしている。
今回のパートナーシップでの目的や取り組みについて、小池知事は「より多くの旅行者を東京に誘致する上で大変有意義だ。これを皮切りに、多くのアメリカ人に東京に来てもらいたいと思う」と期待。
ディクソン氏は「世界有数の大都市であるニューヨークと東京だからこそ実施できるコラボレーション」としたうえで、「観光事業において、両都市が持つ魅力と文化を掛け合わせることで、より成果が上げられる」と強調した。
東京タワーでは10日の日没後から午後11時まで、ニューヨーク市旗を構成する3色(オレンジ、白、青)に、エンパイアビルはニューヨーク時間の10日日没後から翌日の午前2時まで、都の新アイコン「Tokyo Tokyo Old meets New」のシンボルカラーであるブルーにそれぞれライトアップした。
都は20年までに外国人観光客数2500万人を目指しており、今回の締結で弾みをつけたい意向だ。