日本観光振興協会、会長に三菱電機の山西氏


就任の抱負を述べる山西新会長

 日本観光振興協会(約700会員)は8日、東京都港区の東京プリンスホテルで、2018年度(第55回)通常総会を開き、18年度事業計画案などを審議、原案通り承認した。任期満了に伴う役員改選では、山口範雄会長が退任、後任に三菱電機取締役相談役の山西健一郎氏(67)が就任した。

 総会には約200人が出席。観光庁の田村明比古長官、総務省の池田憲治地域力創造審議官が祝辞を述べた。
 冒頭あいさつした山口会長は、協会内に地域ブランド創造部や沖縄支部などを設けたことや、日台観光サミットを来年度は富山県で開催することを明らかにした。

 18年度は、(1)オールジャパン体制構築のための産業連携と国民運動の展開(2)地域の担い手となる観光人材の育成(3)世界に通用する魅力ある観光地域づくりと広域観光の推進―などに取り組む。事業費全体の予算額は6億4400万円とした。

 定款の一部改正を行い、事業内容に損害保険代理業を加えた。

 会長に選出された山西氏は「観光は経済活動の活性化、幅広い業界との連携、地域創生の推進に対して寄与できる重要な業界だ」とした上で、「実りある事業を推進すべく全力で取り組む」と就任の抱負を述べるとともに、事業運営に対する支援、協力を求めた。

 なお、役員改選による、山西氏以外の新任役員は次の通り。

 副会長=植木義晴・日本航空会長▽上田清司・埼玉県知事、全国知事会会長▽安富正文・東京地下鉄会長

 理事=泉雅文・JR四国会長▽藤井秀則・JR東海常勤監査役▽和田林道宣・近畿日本鉄道社長

 評議役員=大井川和彦・茨城県観光物産協会会長▽河本利夫・休暇村協会常務理事▽清野智・国際観光振興機構理事長▽福本啓二・日本民営鉄道協会理事長▽堀坂明弘・日本旅行社長兼執行役員▽丸山隆司・KNT―CTホールディングス社長▽安田眞一・国際観光日本レストラン協会会長▽矢田博嗣・徳島県観光協会副理事長▽山村明義・東京地下鉄社長

    ◇

 会長に就任した山西氏は京大卒で、1975年に三菱電機入社。2010年4月に社長就任。会長を経て、今年4月から取締役相談役。経団連副会長で、未来産業・技術委員長を務めている。


就任の抱負を述べる山西新会長


総会には約200人が出席

 
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