日本添乗サービス協会(TCSA)は3月22日、平成29年度通常総会を東京都内で開き、役員改選で新会長に三橋滋子専務理事(TEI会長)を決めた。山田隆英会長は顧問に就任。空席となっていた副会長にツーリストエキスパーツ社長の吉岡敬泰氏が就いた。
29年度事業では「インバウンド業務検定」(仮称)の国家検定化、日本旅行業協会(JATA)内で組織された「アウトバウンド促進協議会」への参画、添乗員が抱えている諸問題解決に向けた交流会の実施、現役ツアーコンダクターと学生が話し合う「ツアコンカフェ」の開催などを計画する。
インバウンド業務検定制度については、国の受託事業として立ち上げに向け2年間取り組んできた。訪日旅行客へのサポート役を組織的に育成し、日本滞在中に快適な時を過ごしてもらえるサービス提供を促進するのが狙い。昨年、初代観光庁長官で観光庁参与の本保芳明氏(今総会で理事に就任)を委員長とする委員会を6回開催し、その下に作業部会を設置。テキストと試験問題の作成、計8回のトライアル試験を行ってきた。
今年は厚生労働省に対し「インバウンドスタッフ技能検定」として申請する予定。「今年の最大の事業として位置付けている。早く認可が下りれば、今年度中にも検定を実施したい」と三橋新会長。