帝国データバンクによると、今年4月のホテル・旅館経営業者の倒産は16件、負債総額は156億400万円だった。件数は前月比6件、前年同月比5件の増加で、今年最悪を記録するとともに、同社が倒産の集計対象を法的整理のみに変更した05年4月以降で、07年3月と08年10月の15件を抜いて過去最悪となった。3月11日に発生した東日本大震災の影響が表れている。
負債総額は前月比64億2600万円減少、前年同月比119億200万円増加した。
倒産件数は今年に入り、すべての月で10件以上の2ケタを記録している。昨年2ケタを記録したのは3、4、11、12月の4回で、今年はすでに昨年の回数に並んだ。
負債総額は2カ月連続で100億円の大台を突破した。昨年、100億円を超えたのは11月の1回のみで、ここまで昨年のペースを上回る水準で推移している。
1月からの累計は、件数が前年同期比14件増の48件。負債総額が同273億1400万円増の472億6900万円。