日本観光振興協会主催の「旅フェア」が今年で17回目の開催を迎える。昨年は東日本大震災の影響で中止、2年半ぶりの開催だ。今回は名称を「旅フェア日本2012」と改め、「これまでの『見る』『知る』から、旅の楽しさを『体験する』ことのできる旅のアミューズメントパークに生まれ変わり、各地の魅力的なご当地体験プログラムを楽しめるようにした」と広報事務局。国内旅行の需要喚起つながるか、成果が注目される。
同フェアは11月9日から3日間、東京の池袋サンシャインシティをメーン会場に開催される。15日現在、100を超える地域から約130の企業・団体の出展が決まっており、期間中、10万人の来場者を見込んでいる。
メーン会場では通常展示エリアに加え、東北観光や食など旅のテーマごとに6エリアを設定。東北観光エリアでは東北観光推進機構や福島県、郡山市などが出展し、観光情報やイベントなどの情報を発信、震災後の“いま”を伝える。
主催者プログラムは、(1)高画質テレビモニターを活用した、フルハイビジョンによる日本の魅力的な動画を放映する「TAVISION」(2)一足先に雪を体験できる「わんぱくスノーパーク」(3)「ふるさと祭り東京」で開催される「全国ご当地どんぶり選手権」の予選会──を企画。
どんぶり選手権はふるさと祭り東京(主催・同祭り東京実行委員会)の目玉企画で、今回で4回目。山形県の米沢牛ステーキ丼など全国から集まった16のご当地どんぶりが集結、来年1月の本戦出場のいすをかけて競う。B級グルメブームもあり、会場は多くの来場者でにぎわいそうだ。
メーン会場のほか、JR東日本の協力を得て、上野、東京、新宿の3駅と、都内にある各自治体のアンテナショップをサテライト会場に。11月3〜11日の期間、「旅フェアウイーク」と位置づけ、フェアの開催告知とメーン会場への来場を促すイベントを展開。
15日現在、アンテナショップに名乗りを挙げているのは青森や福島、群馬、富山、宮崎など16店舗に上る。これらサテライト会場ではSuica、PASMOなどの交通系ICカードを使ったポイントラリーや、ご当地キャラクターとの握手会や撮影会などが行われる。また、会場内に設けた旅フェアPRコーナーでは入場割引券を配る。当日券は大人(中学生以上)500円、子ども(小学生)300円。
第16回は10年5月28〜30日、千葉県の幕張メッセで開かれ、約12万人が来場した。
旅フェア日本のポスター