「県内観光、宿泊業の巻き返しを」
新潟県旅館ホテル生活衛生同業組合(柳一成理事長、431組合員)は5月30日、創立65周年記念式典・祝賀会を白玉の湯泉慶(新潟県月岡温泉)で開催した。コロナ禍で大きな打撃を受けた同県内観光業、宿泊業の巻き返しを誓った。
冒頭、過去5年間の活動を収めた映像を放映し、歩みを振り返った。続くあいさつで柳理事長は「新型コロナウイルス感染症の発生や世界の情勢不安など、先が見えないご時世だからこそ、先達の皆さまの軌跡と、人と人とのつながりを身をもって感じる。当組合の65年の歴史が、ウィズコロナからアフターコロナへと立ち向かう羅針盤になる」との思いを伝えた。
同式典には花角英世・新潟県知事、平井隆志・国土交通省北陸信越運輸局局長、二階堂馨・新発田市長、多田計介・全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会会長らが出席。花角知事は同組合の活動に対し「長年にわたり生活衛生水準の向上、旅館業の発展、ウイルス対策なども含む県民生活の充実に尽力されていることに敬意を表したい」と述べ、感謝の意を示した。花角知事は、今春、同県の観光部署に文化とスポーツに関する部署を移管し、観光文化スポーツ部へと改編した点にも触れ、「県全体で文化とスポーツを生かしながら、新潟県の観光の魅力を発掘し、全国に発信していきたい」との方針を述べた。組合員に対しては「コロナ下で厳しい状況が続くが、そろそろ社会経済活動や日常生活を元に戻す局面に入っている。皆さまの事業活動が元気になるよう、県として最大限の努力を続けていく」と述べた。
花角知事
柳理事長