新潟県は今月1日付で、雪割草を「新潟県の草花」に指定した。今後、同県のシンボルの1つとして、観光PRなど様々なシーンで活用する。
雪割草はキンポウゲ科ミスミソウ属の草花。日本ではミスミソウ、オオミスミソウ、スハマソウ、ケスハマソウの4種が自生している。このうちオオミスミソウは新潟県をはじめとする日本海側の一部でしか自生していない。
雪割草の主な自生地が中越大震災、中越沖地震の被災地とも重なることから、「相次ぐ自然災害に負けず、復旧・復興に取り組む新潟県を伝えるシンボル」として注目された。
また、乱獲により一時絶滅が危惧されたが、地道な保護政策で絶滅を免れた経緯もあり、自然や里山を守る環境保護のシンボルとしても位置付けられている。
新潟県にはこのほか、「県の花」チューリップ、「県の木」雪椿、「県の鳥」朱鷺(トキ)などがある。