島根県隠岐諸島の各観光協会は12月28日、地域連携でWEB・デジタルマーケティング分野の人材育成に着手すると発表した。
島根県隠岐諸島の観光協会(隠岐観光協会、(一社)隠岐の島町観光協会、(一社)西ノ島町観光協会、(一社)海士町観光協会、知夫里島観光協会)、(一社)隠岐世界ユネスコジオパーク推進協議会及び隠岐汽船(株)は、地域一体となった人材育成のためのデジタルマーケティング戦略に着手します。
新型コロナウィルスの蔓延により、大幅に落ち込んだ観光業界。観光庁の発行する観光白書によると、2020年3月の国内旅行消費額は前年同月比53.1%減となり、GOTOトラベル事業での回復も見込まれるが、2020年の大きな沈みを回復するにはまだ遠いと言われています。
特に地方の観光地においては、その落ち込みもさらに激しい場合が多く、隠岐諸島においても同様に、2020年8月の推定観光客数は前年比97.6%減となりました。医療体制の脆弱な離島においては、感染を恐れ観光客に向けて「来島自粛のお願い」を一時的に発信する事態にもなりました。オフシーズンに入る2020年冬にかけても状況は大きくは変わらず、観光来島者数の回復にはまだ時間がかかる見込みの中、隠岐諸島では、魅力的な観光地域づくりへの取り組みを強化してまいります。
その具体的な施策の一つとして、この度、隠岐観光協会では、地域全体で課題として抱えるWeb・デジタルマーケティング分野における人材育成(※)に取り組むこととなりました。
隠岐観光協会はこれまでにもWeb分野の専門家を招き研修会やワークショップを開催する等、民間事業者も含めた隠岐地域全体の観光Web施策の見直しや役割分担を検討してきましたが、今後より一層、実務を担う現場職員のWeb分野における基礎的な知識・技能の向上と共に、Web施策・デジタルマーケティングに地域全体で連携して取り組むことが求められています。
積極的な誘客が困難なコロナ禍を人材育成の好機と捉え、隠岐観光協会は今後も引き続き地域内の観光関係組織を主導し、更なる隠岐地域全体の観光振興に取り組んでまいります。
※株式会社デイアライブが提供するWeb・デジタルマーケティング支援サービス「SURGE」(https://surge.onl/)を活用します。
〇導入主体 隠岐観光協会
〇連携団体 (一社)隠岐ユネスコ世界ジオパーク推進協議会
(一社)隠岐の島町観光協会
(一社)西ノ島町観光協会
(一社)海士町観光協会
知夫里島観光協会
隠岐汽船株式会社