山形県、観光客が5年ぶり増加


 山形県の2009年度の観光客入込数は、前年度比252万200人、6.4%増の4184万4500人だった。同県を舞台にしたNHK大河ドラマ「天地人」の放映や、映画「おくりびと」のアカデミー外国語映画賞受賞などが観光客の増加を後押しし、5年ぶりに前年度実績を上回った。「おいしい山形 JRデスティネーションキャンペーン」を実施した04年度の入込数4226万9千人に次いで過去2番目の入込数となった。

 入込数のうち、県内客は前年比3.8%増の2160万1千人、県外客は同9.3%増の2024万4千人でいずれも増加。特に県外客は過去最高の入り込みを記録した。

 類型別の観光客入込数は、ETC休日割引の実施などから「観光道路等」が前年度比15.3%増、このほか「名所・旧跡観光地」が同14.5%増などと好調だったが、「温泉観光地」は同1.9%減、「スキー場」は同8.6%減、「海水浴場」は同19.8%減と前年割れした。構成比では、観光類型のうち最も高い比率を占めてきた「温泉観光地」の入込数が1105万1800人、構成比26.4%となり、入込数1111万6500人、構成比26.6%の「名所、旧跡観光地」に逆転された。

 月別観光客数では、シルバーウイークがあった9月が前年同月比25.4%増と大きく伸ばしたのを筆頭に、4〜11月まで軒並み前年実績超え。一方、12〜3月は前年割れした。「12月以降の減少は天地人の放映終了も要因」と同県観光交流局観光交流課。

 地域別では、天地人の舞台となった米沢市がある置賜地方が前年度比20.9%増の915万9千人となったのを筆頭に、庄内、村山、最上地域でも前年度を上回った。

 調査は県内357の観光地を対象に行った。

 
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