
山形県は12日、東京・飯田橋のホテルメトロポリタンエドモントで、首都圏の旅行会社を対象に「令和6年度上期山形県旅行商品説明会」を開催、来年春と初夏の観光キャンペーン情報や各地域の観光商品企画を説明した=写真。
冒頭あいさつしたやまがた観光キャンペーン推進協議会企画誘客委員会の内藤文徳委員長は「コロナ禍明けの山形観光もいよいよ本番を迎える体制が整ってきている。地元の情報をしっかりと捉えていただき、事業が大きな成果になるよう努めたい」と述べた。
同県がJR東日本の重点販売地域に指定されたことを受け、タイアップ企画「令和6年度山形県春の観光キャンペーン」の概要の一部を明らかにした。「山形ワインバル2024」(5月11日)や「日本一美酒県 2024山形フェア」(6月1~2日)などが予定されている。
後半は旅行商品企画について村山、最上、置賜、庄内地域の各担当者が説明、旅行会社に魅力をアピールした。
村山地域では、蔵王温泉の大露天風呂特別開放を実施。夜間(6月下旬から、土曜日)は午後6時30分から営業し、満天の星や清流のせせらぎなどの大自然を体感できる。早朝営業(7月下旬から、土・日曜日)は午前7時30分から。
また、日本武士道の基本である居合道発祥の地であることから、本物の刀を使った試し切りを体験できる「居合抜刀術サムライ体験」を通年開催中。
最上地域では山形県3村の一つ、大蔵村の肘折温泉で通常夏季に開催する「ひじおりの灯」「肘折ダムライトアップ」を4月下旬から前倒しで開催。春に旬を迎えるわらびの天ぷらの食べ放題や、残雪と桜とともに味わう酒など食の魅力もPRした。
また、JR東日本が提供する会員組織「大人の休日倶楽部」の広告のロケ地として一躍有名となった秘境の地「幻想の森」を目指すトレッキングツアー(6月)を実施する。
置賜地域では白川湖カヌー・SUPツアー(3月下旬~11月末)を実施。白川湖は春の一時期、雪解け水による水位上昇で木々が幹まで水に浸かることから、水没林の幻想的な光景に遭遇できると説明した。
庄内地域ではさくらんぼ狩りツアー(6月)を実施。旅行業者も推薦する名店「知憩軒」で郷土料理を味わえるほか、産直でご当地食材を購入できるなど初夏の味覚を満喫できるという。
鶴岡公園、松ヶ丘の桜の夜間ライトアップ(4上旬)や鶴岡天神祭(5月25日)なども見どころとして挙げた。