小湊鐵道は11月16日、五井・上総牛久―養老渓谷間で「房総里山トロッコ」の運転を再開した。今年3月から運行予定だったが、客車をけん引するディーゼル機関車DB4型のシリンダーヘッドに不具合が見つかり、交換部品の調達に日数を要したため運休していた。【記事提供:交通新聞】
房総里山トロッコは2015年11月運行開始。DB4型がキハ200形を模した外観の客車4両をけん引。客車の天井はガラス張りで、中間の2両は窓を取り払った開放的な空間となっている。土休日を中心に五井―養老渓谷間を片道約2時間(上総牛久―養老渓谷間は約1時間)で結び、優雅な鉄道の旅を提供する。
この日、再開初列車には満席の140人が乗車。出発駅の五井駅では家族連れや鉄道ファンが、化粧直しでピカピカになったトロッコ列車の姿をカメラに収めていた。DB4型がゆっくり動き出すと車内で歓声が上がり、沿線では地元住民が列車に手を振る場面が多く見られた。
これに先立ち9日には復帰記念「おかえりトロッコ」号として五井―月崎間で運行。今後、トロッコ列車は11月30日と12月7日に運転する。トロッコ運休中、国鉄型気動車キハ40を使って五井・上総牛久―上総中野間で運行していた観光急行も人気が高いことから運行継続する。年内の運転日は12月1、8、15日。
【記事提供:交通新聞】