静岡県は12月23日、富士山の歴史や文化、自然を紹介する「富士山世界遺産センター」を静岡県富士宮市で開館する。
5階建てで「逆さ富士」をイメージした逆円すい形の展示棟は、世界的な建築家の坂茂氏が設計した。2013年6月にユネスコの世界文化遺産に登録された「富士山―信仰の対象と芸術の源泉」を後世に守り伝えていく拠点となる。
館内では、富士山を「永く守る」「楽しく伝える」「広く交わる」「深く究める」の四つを柱として、国内外に富士山の魅力などを紹介する。
2階の「映像シアター」では、265インチの大画面に美しく雄大な富士山の自然や文化などを伝える映像を上映する。
最上階までは、らせんスロープの見学路を設け、壁面に投影される富士登山道の風景を楽しみながら上がることができる。最上階の「展望ホール」からは富士山を一望できるほか、浅間神社の総本宮である富士山本宮浅間大社も望める。
初代館長には、遠山敦子元文部科学相が就任。オープン前日の22日には開館記念式典を予定。23、24日は市や商店街が開館記念イベントを計画している。
開館時間は午前9時から午後5時まで(7、8月は午後6時まで)。第3火曜休館。料金は、1階が無料で2階以上が1人300円。