客室稼働率は平均50%、観光庁の宿泊旅行統計調査


 観光庁はこのほど、宿泊旅行統計調査の2010年第4四半期(10〜12月)の結果を発表した。宿泊施設の客室稼働率は平均50.1%。延べ宿泊者数は9966万4千人泊で、このうち外国人が652万7千人泊(全体に占める割合6.5%)だった。

 従来は従業員10人以上の施設が調査対象だったが、第2四半期から9人以下の施設も対象に含めることにしたため、前年同期との単純比較はできない。客室稼働率も以前の調査より低く算出される傾向がある。

 客室稼働率を都道府県別にみると、全国平均を上回ったのは、宮城県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、愛知県、京都府、大阪府、広島県、福岡県、宮崎県の11都道府県。

 施設タイプ別では旅館31.9%、リゾートホテル46.5%、ビジネスホテル62.6%、シティホテル71.3%、会社・団体の宿泊所28.6%。都道府県別では旅館の1位が神奈川県で48.8%、リゾートホテルの1位は千葉県で72.8%、ビジネスホテルの1位が東京都で78.3%、シティホテルの1位が京都府で86.1%、会社・団体の宿泊所は東京都62.9%だった。

 延べ宿泊者数は、月別で10月が3573万8千人泊(このうち外国人が239万3千人泊)、11月が3312万人泊(同209万8千人泊)、12月が3080万6千人泊(同203万6千人泊)で推移した。

 外国人延べ宿泊者の国籍別では、韓国が100万人泊で外国人全体の16.2%を占めて最多だった。続いて中国が80万人泊、台湾が73万人泊、アメリカが68万人泊、香港が37万人泊だった。

 旅館・ホテル、簡易宿所、会社・団体の宿泊所などのうち1万2679軒から回答を得た。調査手法は、従業員10人以上の施設は全数、5〜9人の施設は3分の1を抽出、4人以下の施設は9分の1を抽出して調査、全体を推計している。

 
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