外国人観光客の訪日を促進する集中キャンペーン「YOKOSO JAPAN WEEKS 2008」が20日にスタートした。官民挙げて受け入れ態勢を強化。地域や企業は各種のサービスや特典を提供するなど、訪日客を歓迎する。期間は2月29日まで。国土交通省は18日、オープニングセレモニーを東京都の丸の内MY PLAZAで開催した。
ビジット・ジャパン・キャンペーン(VJC)事業の1つで、東アジアの国々が休暇に入り、旅行シーズンを迎える春節、旧正月の時期に合わせている。今年で4年目の開催。重点対象地域は、中国、香港、台湾、韓国、シンガポール、タイ。
今年のテーマには、訪日客の関心事を反映して、「ショッピング三昧」「日本を体験する旅」を設定した。ショッピングでは、百貨店などが訪日客向けの割り引きや特典を提供。日本を体験する旅では、京都や日光・鬼怒川をはじめとする地域で伝統文化などの体験メニューを用意している。
キャンペーンに合わせ、英語、中国語(簡体字、繁体字)、韓国語のガイドブックを国内外で30万部配布するほか、訪日客の受け入れに向けて簡易案内所を国内800カ所に設置した。
オープニングセレモニーには、冬柴鐵三国土交通・観光立国担当相、観光広報大使の女優・木村佳乃さん、VJC韓国観光親善大使の歌手・ユンナさんをはじめ、観光業界の関係者が参加。自民党の愛知和男・観光特別委員長も出席した。
冬柴大臣は「今年は北海道洞爺湖サミットがあり、日本の魅力を世界に発信する絶好の機会となる。確定値ではないが、昨年の訪日客数は830万人を超えそうだ。今年は900万人の大台に乗せたい。訪日客に満足してもらえるよう、キャンペーンを通じて歓迎してほしい」と述べた。
セレモニーには観光広報大使の木村さん(前列左から2人目)はじめ、
冬柴国交省や愛知観光特別委員長らが出席した=20日、都内で