
岡本理事長
大阪府旅館ホテル生活衛生同業組合(岡本厚理事長)は1月24日、大阪府池田市の不死王閣で新年互礼会を開いた。あいさつで岡本理事長は、府の受動喫煙防止条例で宿泊施設内の全面禁煙が義務化されることに対し、改めて反対の意思を表明した。
岡本理事長は「安倍政権が掲げた経済政策で円安、株高になった。円安であれば海外からの観光客が増える」「2014年には日本一高いビルの『あべのハルカス』、またUSJのハリーポッターの大型施設がオープンするなど、大阪には大きな話題がある」と、旅館・ホテル経営を取り巻く環境を指摘。
また「大阪府の受動喫煙防止条例が2月の府議会に提案されようとしている。大阪府飲食旅館連合会とともに分煙を認めるよう訴えてきたが、認められず将来的には施設内の全面禁煙という内容。反対の意思表示をするため、大阪の飲食、旅館関係者で1万人の署名を集めたい」と、参加者に協力を求めた。
大阪府の「大阪府受動喫煙の防止等に関する条例(案)」では、飲食店や宿泊施設は法的義務はないものの、ガイドラインにより施設内の全面禁煙を求められる。また段階的に条例による義務化を進める。
分煙を認めない内容で、宿泊施設は屋外に喫煙スペースを設置する必要がある。従来から分煙に取り組んできた施設では、屋内の分煙設備が無駄になるなど、問題点も指摘されている。

岡本理事長