トリップアドバイザーが発表した「外国人に人気の日本のホテルと旅館2017」によると、旅館は「京町家 楽遊 堀川五条」=写真=が初登場で1位を獲得した。ホテルは「ザ・リッツ・カールトン京都」で、いずれも京都市の施設だった。
16年10月から17年9月の1年間に、旅館・ホテルに投稿された外国語の口コミ評価(5段階)の平均、投稿数などをもとに集計、ランク付けした。
楽遊(7部屋)は建築家の内田康博氏が「京町家を新築して旅館にする」をコンセプトに設計した施設で、16年6月にオープンした。朝食のみで、夕食はない。銭湯の無料券がもらえることや、朝食に1947年創業の「まるき製パン所」のパンが食べられることなどから高い評価を得た。
楽遊をはじめ、四万温泉柏屋旅館(4位、群馬県中之条町)、嵐山辨慶(6位、京都市)が初登場ながらベスト10にランクインした。
昨年1位だった京都市の料理旅館白梅は3位となった。
ザ・リッツ・カールトン京都は、祇園や河原町、先斗町など繁華街に近い。ロビーに町家建築特有の明るさと暗さのコントラストを採り入れたり、ホテル内の随所に「源氏物語」をコンセプトにしたアートワークを施すなど、ラグジュアリーな空間の中に京都の伝統、文化のエッセンスを散りばめている。