
今井JR西日本執行役員(写真左)から仁坂知事に決定通知書が手渡された
2014年の「紀伊山地の霊場と参詣道」世界遺産登録10周年を契機にした、和歌山デスティネーションキャンペーン(DC)が同年9月14日から12月13日までの期間、開催されることが決まった。今月21日に和歌山県庁内の知事室で、今井克己JR西日本執行役員和歌山支社長から、仁坂吉伸知事に決定通知書が手渡された。
県はDCを過去4回実施。「紀伊山地の霊場と参詣道」の世界遺産登録時(04年)にもDCを行っている。
キャンペーンテーマは「和(なごみ)」。「和(なごみ)特(スペシャル)」として、和歌山ならではの特別企画を実施すると共に、観光資源を「和歩(ウォーク)」「和体験」「和食」「和湯」「和笑顔」などとして紹介する。
キャンペーン実施年となる14年の観光客数の目標を10年比6%増の3288万2千人に設定。宿泊客は同12%増の570万6千人、日帰り客は同5%増の2717万6千人とした。観光消費額は同188億円増となる2429億円。他にも観光客の満足度を90%以上、関係者の満足度を100%にした。
今後は12年度内に県とJRが連携をとりながら、キャンペーン実施に向けた推進協議会を設立し、基本計画を策定することになる。13年度内に全国宣伝販売促進会議の開催とプレキャンペーンを実施する。
県では、13年「伊勢神宮式年遷宮」、14年「世界遺産登録10周年」、15年「高野山開創1200年」と大型催事が続く3年間を100年に1度の機会と捉え、観光振興、地域活性化の大きな契機として和歌山DCを軸に、3年間を効果的に連動させることで大幅な誘客を目指す。

今井JR西日本執行役員(写真左)から仁坂知事に決定通知書が手渡された