広島県呉市は今年度末をめどに東京事務所を廃止する。同県ではほかに広島市と福山市が東京事務所を開設しているが、廃止は初めてという。廃止後は旧軍港市振興協議会事務局に職員1人を派遣し、東京事務所の役割を担わせる方針だ。
呉市は昨年9月、財政破たんを回避するため、財政集中改革宣言を出しており、組織の簡素化などに取り組んでいる。この一環で廃止に踏み切ることにした。
呉市東京事務所は1949年に開設。現在は千代田区のビルの1室に入居し、所長以下3人体制で陳情活動や市との連絡調整、観光PRなどを行ってきた。
なお、旧軍港市振興協議会は横須賀、佐世保、舞鶴各市と呉市で構成されている。