コンサルタントのリョケンはこのほど、全国の旅館・ホテル対象の「短期観測アンケート」の9月実施分を公表した。今年の夏休みの実績は、単価が総じて横ばい、客数が減少傾向だった。この秋の見込みは、単価、客数とも横ばい傾向となっている。
夏休み(7月下旬~8月末)の基本宿泊単価は上昇傾向が38・9%で、前年比7・6ポイント増加。ただ、総宿泊単価では上昇傾向が33・7%で、同1・7ポイント減少した。
横ばい傾向は基本宿泊単価が50・5%(前年比5・1ポイント減)、総宿泊単価が50・0%(同3・5ポイント増)と、回答の半数を占めている。
自館の客数傾向は、増加傾向が25・8%で、同2・5ポイント減。横ばい傾向が34・0%で、同5・7ポイント増。減少傾向が40・2%で、同3・2ポイント減。横ばいの回答が前年から増えたものの、依然4割が減少と回答している。
地域の客数傾向は、増加傾向が19・5%、減少傾向が41・4%と、自館よりさらに厳しくなっている。
「夏の実績に関しては、東日本を中心に長雨による天候不順の影響を少なからず受けたとのコメントが多く見受けられた」(リョケン)。
秋(9~11月)の基本宿泊単価は、上昇傾向17・3%、横ばい傾向67・3%、下降傾向15・3%。総宿泊単価は上昇傾向13・3%、横ばい傾向73・5%、下降傾向13・3%。横ばいとの回答がほぼ7割を占める。
自館の客数は、増加傾向15・5%、横ばい傾向48・8%、減少傾向35・7%。横ばいがほぼ半数を占めている。