北海道道観光振興機構は、道や関係機関と連携して、上海、広州、東莞、深の4都市で北海道の冬の観光を売り込む「中国プロモーション2009」を実施した。10月25日から31日までの7日間の日程で、坂本眞一同機構会長、高原陽二道副知事をはじめ旅行・運輸会社やホテル・レジャー施設などの観光事業者ら70人が参加。省・市政府や旅遊局、航空会社を訪問して北海道ツアーの拡充を働きかけるとともに、旅行会社やメディア関係者を招き観光セミナーや商談会などを開催した。
10月26日、上海で開催した「北海道観光セミナー」には、現地の旅行会社のツアー責任者など約70人が出席。坂本会長からのあいさつのあと、スキーや流氷など北海道の冬の魅力を迫力ある映像で紹介し、具体的なモデルコースも示して北海道観光をPR。引き続き個別のマッチング商談会やメディア関係者を招いた意見交換会などを行なった。
また、28日には広州、東莞の2市で、29日には深市で、観光セミナーや商談会、メディア関係者などとの意見交換会を実施した。
道や観光振興機構は、中国を外客誘致の最重点の市場と位置づける。北海道を舞台にした映画の中国での大ヒットや個人観光ビザの発給を追い風に観光客の誘致を積極的に進めているが、今回のように関係機関や観光事業者が一緒になって4都市を回る大規模なプロモーションの実施は初めて。
各都市とも出席者の反応は良く、セミナーでは「映画で北海道の知名度は高まっている」「個人ビザが解禁されたので、旅行者は増えていくと思う」「雪景色は魅力だが、映画でみた夏の景色も素晴らしい」という意見や「旅行代金やアクセスを工夫してほしい」という要望が出された。
上海で開いた商談会