岩手県新鉛温泉にある旅館「結びの宿 愛隣館」(100室)は、アルメックス(東京都港区)が提案するチェックイン・アウトシステムの「自動精算機TEX―2800」を昨年3月に導入した。フロントに3台を設置し、チェックアウト時の精算用に活用。業務の効率化を図っている。
「チェックアウト時のお金の受け渡しは時間がかかるうえ、現金の過不足が出ることも」と清水隆太郎社長。「当初は旅館にはなじまないのでは、と思う部分もあったが、断固たる思いでトップが決断し、導入を決めた」と話す。併せて、ホテルの管理、会計システムとも連携できることも決め手という。
「意外にお年寄りのお客さまは問題なく使いこなしている」と清水社長。ゴルフ場や病院など自動精算機を導入している施設が増えており、使い慣れていることがその理由。今では、大型団体旅行の精算など、特殊なケースを除き、95%は自動精算機で行うようになった。利用者によっては、部屋ごとに精算してほしい、といったニーズもあるが「自動精算機であれば簡単に対応できる。人がやるより正確で、かつ、お釣りが合わないといったこともない」とも。
また、部屋付けシステムを使った自動精算機を導入する場合、これまでは、部屋の鍵を取り替える必要があったが、ICチップを使った部屋付けシステムの採用で、大きな追加費用の発生もなく導入できた。
「自動精算機による効率化はもちろん、スタッフは、接客などサービス面に力を発揮できるようになった」と清水社長。
この件についての問い合わせ先は、アルメックス・ホテルシステム事業部TEL03(6820)1470。