デジタルコンテンツ、集客を学ぶ
全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(全旅連)の女性経営者の会(JKK、小林佳子会長=福岡県・御宿はなわらび)は2日、令和3・4年度第3回定例会議をオンライン配信形式で行った。同日の講演では、デジタルコンテンツや持続可能な集客方法などを学んだ。
小林会長は、冒頭あいさつで「この2年間はコロナ禍に翻弄(ほんろう)され、繁忙期と閑散期が交互にやって来て、難しい経営が続いた」と振り返り、「そんな中でもJKKがあったから気持ちを維持できた。今度こそはの願いを込め、来季に向けしっかり皆さんと学び、コロナ後に向け備えていきたい」と語った。
PRプランニング事業などに実績を持つYourbility Developers(京都市)の石井悠大代表はデジタル市場のマーケティングについて講演。デジタルマーケティングを「電子デバイスやインターネットを利用するあらゆるマーケティング」と定義。デジタルマーケティングは現代のトレンドマーケティングでありながら、まだ日本企業での浸透度が低い現状を指摘した。デジタルマーケティング成功への鍵として「一貫性のある情報創出と指定ターゲットへの情報供給量」を挙げ、自社の特徴を明確に捉え、(1)テキストや画像、動画などで具現化する(2)メインのターゲットを定める(3)主要な情報配信チャネルでの情報統一と整理(4)明確な目的と現実的な目標の設定―の4点を要点とした。石井氏は結びに「顧客を思う、顧客のニーズを分析するマーケティングは『おもてなしの精神』そのもの。お客さまに伝えたいことなどを工夫して、具現化していきたいという思いがあれば届くはず」と語った。
会員向け記事です。