「雇用安定」「魅力発信」柱に
全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(全旅連)青年部(西村総一郎部長=兵庫県・西村屋本館)は9月26日、東京の都道府県会館で臨時総会を開き、鈴木治彦副部長(40)の次期部長就任を決めた。任期は2019、2020年度の2年間で、来年4月に予定される通常総会で正式に就任する。鈴木次期部長は重点事業として、「雇用の安定と確保」「旅行離れが進む若年層への旅の魅力発信事業」の二つの柱を掲げた。
鈴木氏は名泉鍵湯奥津荘(岡山県奥津温泉)代表取締役。全旅連青年部には7期14年連続で出向し、今期は政策担当副部長を務める。
青年部の選挙管理委員会が今年7月に次期部長の立候補を受け付けたところ、届け出たのは鈴木氏1人だった。
所信表明で鈴木氏は、「既に直面している人手不足問題。外国人労働者は新しい枠組みの中で受け入れが始まるが、日本人にも働きたいと思われる旅館・ホテル業界になっていかねばならない。そのための事業をしっかり行う」と言及。
また「若年層の旅行回数がこの10年で6%減少している。若い人たちに旅の楽しさを知ってもらい、旅行意欲の向上につながる事業を展開したい」と述べた。
最後に、「二つの事業を成功させるには、全国の青年部員一人一人の能力が発揮できる環境づくりが必要。親会を含め、オール全旅連で取り組むべき事業、青年部でしかなし得ることができない事業、その区別を行い、2年間全身全霊で取り組みたい」と述べた。
握手する鈴木次期部長(左)と西村部長