全国企業の倒産、10月は794件、負債1339億


 帝国データバンクによると、今年10月の全国企業倒産(負債1千万円以上の法的整理)は794件、負債総額は1338億6千万円だった。件数は15カ月連続で前年同月比減少。額は5カ月連続で同減少した。

 倒産件数は前年同月比13.5%減。前月比では1.1%増加した。

 10月としては2004年以来、10年ぶりに800件を割り込んだ。

 業種別では、7業種中5業種で前年同月を下回り、5業種とも2ケタの大幅減となった。

 このうち建設業は同21.5%減(164件)と、25カ月連続で前年同月を下回った。災害復旧工事やインフラ整備需要の増加もあり、土木工事業を中心に減少傾向が続いている。

 サービス業は同11.7%減(143件)。このうち「旅館、その他宿泊所」は同22.2%減の7件。「娯楽業」は同42.9%増の10件。

 小売業は同10.9%減(163件)。全体では減少したが、駆け込み需要の反動減を受けた家電などで増加が目立っている。

 増加は不動産業(同31.0%増、38件)、運輸・通信業(同17.6%増、40件)の2業種。

 地域別では、9地域中7地域で前年同月を下回った。このうち関東は同12.6%減(277件)、近畿は同21.2%減(190件)。ともに建設業を中心に、3カ月連続で前年同月を下回った。

 四国(同72.7%増、19件)と九州(同10.3%増、75件)は前年同月を上回った。四国は負債1億円未満の小規模倒産を中心に2カ月連続で前年同月比増加した。

 倒産の主因別では、販売不振、売掛金回収難などの「不況型倒産」が前年同月比14.7%減(649件)。倒産全体に占める割合は81.7%で、前年同月を1.2ポイント、前月を2.5ポイントそれぞれ下回った。

 企業の規模別では、負債5千万円未満が433件で、前年同月を13.4%下回ったものの、倒産全体に占める割合は54.5%と、24カ月連続で過半数を占めた。一方、負債10億円以上の倒産は26件と低水準が続いている。「大企業、中堅企業の業績回復や資金繰り改善を受け、大型倒産の抑制状態が続いている」(帝国データバンク)。

 負債総額は前年同月比12.2%減少、前月比4.7%増加した。

 
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