日本旅行業協会（ＪＡＴＡ）は13日、旅行会社での2018年度「働き方・休み方改革」「ダイバーシティ推進」の取り組みについてＪＡＴＡ会長表彰を発表した。働き方・休み方改革部門ではジャルパックの取り組みが、ダイバーシティ推進部門ではＪＴＢ、ジェイアール東海ツアーズの各取り組みが、それぞれ大賞に選ばれた。
この表彰は、近年、働き方改革が課題となる中、会員各社の優れた取り組み事例を広く周知し、業界全体の長時間労働、過重労働を是正して有給休暇の取得を促進すること、女性や高齢者を含む多様な人材を一層活用することを狙いとするもの。応募の取り組みすべてに賞を贈った。
働き方・休み方改革部門には10件の応募があった（前年9件）。大賞のジャルパック「ＷＨＩＰ（ワーク＆ホリデイ・イノベーション・プロジェクト）による自律的な働き方改革の取組み～多様な価値創造集団への変貌を目指して～」は、ワーケーション、時間と場所にとらわれない働き方改革を実現するもの。旅行が仕事にも結びつくワーケーションは旅行業界らしい取り組みで、取り組みに対する熱意がうかがえたとして評価された。
ダイバーシティ推進部門への応募は8件（前年3件）。大賞のＪＴＢ「皆で『声を見る』を身近に。～翻訳アプリ『ＵＤトーク』活用による聴覚障がい者社員の業務の拡大とモチベーションの向上～」はアプリ「ＵＤトーク」を活用した業務改革。声を見える化していくことで多様な人に対応していこうという意識が高評価となった。
ジェイアール東海ツアーズ「仕事と家庭の両立および多様な生き方を支援するための取組み」は女性の活躍に向けた各種取り組み。パパママ会の開催や新幹線通勤制度、育児休暇取得など女性のみならず男性も使える制度を運用、さらに障がい者向けの定着化対策などあらゆる属性の従業員が働きやすい体制を整えている点を高く評価した。
