日本政策金融公庫は、小企業の借り入れに関する調査をこのほど行った。借入金残高が1年前と比べて減少した企業割合は51.9%。前年から1.8ポイント増と、3年連続で上昇した。2023年に借り入れた(予定を含む)資金使途は「日常的な仕入れ、経費支払い」が最も多い。
調査は昨年12月中旬に同公庫取引先の小企業(従業者20人未満。飲食店・宿泊業、小売業、卸売業は10人未満)1万社に実施。5861社が回答した。
金融機関からの借入金残高の増減を見ると、1年前と比べて「減少」が51.9%、「あまり変わらない」が30.6%、「増加」が17.5%だった。
コロナ禍が始まった2019年に「増加」が56.5%と前年(21.8%)から急増。ただ、その後は22.4%、18.5%、17.5%と3年連続で低下している。
「減少」は19年が23.9%と前年比26.2ポイント減。その後は46.4%、50.1%、51.9%と3年連続で上昇した。
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