京阪電気鉄道は3月29日、子会社の京阪交通社(大阪市中央区)の旅行事業をJTBグループに譲渡することでJTB西日本と合意した、と発表した。旅行業界が厳しい経営環境にある中で、「京阪グループとJTBグループとが強く結び付き、互いの有する経営資源を最大限に活用することが最善の方法と判断した」と両社。
JTBが90%、京阪電気鉄道が10%を出資して「JTB京阪トラベル」を設立。京阪交通社の行う大阪、京都、淀屋橋、京橋、守口、寝屋川、香里園、枚方、樟葉、丹波橋の各営業所での旅行事業などを、7月1日に新会社に譲渡する。
京阪交通社は2009年度の取扱高が108億9千万円、営業収益が7億5千万円。従業員約100人のうち約60人が新会社へ転籍する。