京王電鉄、18年度の鉄道事業設備投資に総額237億円  インバウンド客の受け入れ環境も整備

  • 2018年5月14日

 京王電鉄は8日、18年度の鉄道事業設備投資に総額237億円をあてると発表した。インバウンド客の受け入れ環境も整備する。

京王電鉄株式会社(本社:東京都多摩市、社長:紅村 康)では、京王グループ理念である『信頼のトップブランド』の確立を目指し、「住んでもらえる、選んでもらえる沿線づくり」を進めています。鉄道事業においては、お客様や沿線にお住まいの方に信頼され、愛される鉄道になるため、「安全性の向上」や「サービスの向上」に取り組んでいます。
2018年度は総額237億円の設備投資を行い、安全で快適なサービスの提供に努めます。
1.安全性の向上
(1)京王線(笹塚駅~仙川駅間)連続立体交差事業
事業主体である東京都および世田谷区・渋谷区・杉並区とともに、京王線(笹塚駅~仙川駅間)連続立体交差事業を実施しています。2018年度は、工事に必要な用地取得を進めるほか、工事ヤードの整備等に着手します。
この事業が完了すると、笹塚駅から仙川駅間の約7.2km が高架化されるとともに、25箇所の踏切が廃止されます。これにより、道路と鉄道それぞれの安全性が向上するほか、交通渋滞の解消や、鉄道によって分断されていた地域の一体化が図られます。

(2)ホーム安全対策の推進
お客様のホームからの転落やホーム上での列車との接触事故を未然に防止するため、各種安全対策を推進します。
① ホームドア整備
新線新宿駅、渋谷駅でホームドア設置を完了するほか、飛田給駅でホームドア設置を進めます。 

② 転落防止固定柵整備
東府中駅ホームの一部に転落防止固定柵を設置します。
③ その他
ホームと車両の隙間対策として転落防止ゴム(くし状ゴム)を聖蹟桜ヶ丘駅に設置するほか、ホーム縁端部の視認性向上を目的として、計15駅に注意喚起ラインを施工します。

《注意喚起ライン(施工例京王稲田堤駅)》《注意喚起ライン(施工例京王稲田堤駅)》

《転落防止固定柵(設置例千歳烏山駅)》《転落防止固定柵(設置例千歳烏山駅)》

(3)下北沢駅改良
小田急線の連立複々線化事業にあわせ、井の頭線下北沢駅の改良工事を実施しています。2018年度は、小田急線との交差部における橋の架け替え(下り線側)の実施や旅客トイレの整備を進めるほか、井の頭線専用の改札口を設置します。

《井の頭線下北沢駅付近での橋の架け替え工事(概要)》《井の頭線下北沢駅付近での橋の架け替え工事(概要)》

(4)駅における防犯体制の強化
駅構内のセキュリティ体制強化として、新宿駅・渋谷駅・吉祥寺駅・明大前駅などターミナル駅において駅防犯カメラの増設や更新を進めます。
(5)耐震補強
大規模地震に備えて鉄道施設の耐震性を向上させるため、高架橋や盛土区間、トンネル部(新宿駅~笹塚駅間)などの耐震補強工事や、コンクリート製の電力柱を鋼管柱に更新する工事を進めます。
(6)自然災害対策
大雨による土砂災害の防止対策として、高尾線の線路脇斜面を防護する工事を進めます。また、信号設備などの電気機器の耐雷性を向上させ、落雷対策を進めます。
2.サービスの向上
(1)インバウンド対応
訪日外国人のお客様の受け入れ環境整備として、各種施策を実施します。
① 多言語案内拡声装置の導入
事故発生時や自然災害時など異常時の対応を目的として、4カ国語(日英中韓)の異常時放送メッセージを収録した多言語案内拡声装置を橋本駅など計9駅に設置拡大します。
② スマートフォン・タブレットの活用
主要駅に配備済みのタブレットのほか、全駅にスマートフォンを順次配備し、翻訳アプリ等を活用することで、訪日外国人のお客様への接遇向上を図ります。
③ 車両装備・駅設備の多言語化対応
英語に対応した車内自動放送装置の導入や、駅に設置された券売機の4カ国語(日英中韓)対応を進めます。
④ トイレの洋式便器化
各駅に設置された和式便器の洋式便器化を進めます。

《① 多言語案内拡声装置》《① 多言語案内拡声装置》

(2)国際的なスポーツイベント対応
ラグビーワールドカップ2019や東京オリンピック・パラリンピック等の国際的なスポーツイベントに向けて、東京スタジアム(味の素スタジアム)および武蔵野の森総合スポーツプラザの最寄駅である飛田給駅と、飛田給駅への主要アクセス駅である新宿駅において、施設整備を実施します。
① 飛田給駅
改札内に大型エレベーターを増設するほか、駅舎や旅客トイレの改修、照明LED化などの工事を実施します。
② 新宿駅
改札内に大型エレベーターを増設します。

《① 飛田給駅現行エレベーター》《① 飛田給駅現行エレベーター》

(3)駅のリニューアル
昨年度から取り組んでいる府中駅および京王よみうりランド駅のリニューアル工事を継続して進めます。
① 府中駅
ホーム階の外壁リニューアルを進めます。
② 京王よみうりランド駅
トイレ改修や駅エントランスの大屋根設置工事を進めるとともに、よみうりランドをテーマにした駅装飾を実施します。

《① 府中駅外壁リニューアル》(写真は2017年度実施分)《① 府中駅外壁リニューアル》(写真は2017年度実施分)

《②京王よみうりランド駅(イメージ)》《②京王よみうりランド駅(イメージ)》

(4)車両のリニューアル
京王線8000系および井の頭線1000系の車両のリニューアルを引き続き実施します。手すりやつり革を握りやすい形状に変更するほか、座席中間部の手すりや座席端部の仕切り板を設置します。2018年度は、京王線8000系の2編成(20両)、井の頭線1000系の3編成(15両)のリニューアル工事を実施します。

(5)車内液晶ディスプレイの2画面化
車内ドア上に液晶ディスプレイを2画面設置し、運行案内およびニュースや天気予報などのコンテンツ、交通広告を放映します。2018年度は井の頭線1000系の3編成(15両)を2画面化します。

(6)行先案内板のマルチカラー化
永福町駅、東府中駅、富士見ヶ丘駅において、行先案内板を従来の4色表示からマルチカラー化を進め、視認性を向上させます。
3.環境対策
(1)新型VVVFインバータ制御装置の導入
京王線8000系および井の頭線1000系の車両において、VVVFインバータ制御装置の更新にあわせ、より省エネ性能の高い新型VVVFインバータ制御装置を導入し、運転用電力を削減します。2018年度は、京王線8000系2編成(20両)、井の頭線1000系3編成(15両)の工事を実施します。

(2)照明の省エネルギー化
車両や駅構内など鉄道施設における、照明のLED化を推進します。2018年度は、飛田給駅や初台駅などのホーム・コンコース照明のLED化工事を進めます。

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