九州経済調査協会、47都道府県8月の宿泊施設稼働状況の分析結果発表

  • 2020年9月8日

 公益財団法人九州経済調査協会は8日、47都道府県8月の宿泊施設稼働状況の分析結果を発表した。

九経調DATASALAD(https://datasalad.jp/)では、景気、産業、社会に関する政府統計に加え、APIやスクレイピングによって日々収集したインターネット上のビッグデータを、地域の景気や産業の動向を分析する指標として加工、可視化しています。
本稿では、市町村別の宿泊施設の稼働状況をリアルタイムで把握できる「日次宿泊稼働指数 」を活用し、2020年8月末時点における新型コロナウイルス感染拡大による宿泊施設への影響を分析しています。

 

■全国の宿泊稼働指数:4カ月連続の改善
2020年8月における全国の宿泊稼働指数は23.3となり、引き続き低い水準にあるものの、前月の20.0より3.3pt高く、2020年4月を底にして4カ月連続で改善しています(図1)。ただし、前年差は▲39.2ptと7月よりも低下幅が拡大しています。例年、8月は夏休み・盆休みにより指数は高い傾向にありますが、新型コロナウイルスの感染が再拡大したことで、休暇需要が不調に終わったとみられます。

図1 宿泊稼働指数の推移(全国)

注)2020年9月3日時点の推計値
資料)九経調DATASALAD

■地域ブロック別の宿泊稼働指数:感染再拡大により明暗
2020年8月の宿泊稼働指数の前月差を地域ブロック別にみると、北陸(前月差+8.4pt)、北海道(同+6.8pt)、北関東(同+6.2pt)など10ブロックでプラスとなりました(表1)。南関東の水準は依然として低いですが、その周辺のブロックや、北海道において改善幅が大きい傾向となりました。一方、沖縄(同▲6.5pt)、九州(同▲2.0pt)では前月を下回っています。九州・沖縄では、前年差でみれば全国の▲39.2よりも低下幅が小さく、水準も際立って低いわけではありませんが、7月に感染が再度拡大したことで指数が低下したとみられます。

表1 地域ブロック別宿泊稼働指数・前年差・前月差(2020年8月) 

注)2020年9月3日時点の推計値
資料)九経調DATASALAD

■都道府県別の宿泊稼働状況:地方圏で早く改善
2020年8月の宿泊稼働指数の前月差を都道府県別にみると、39都道府県で前月差プラス、8県で前月差マイナスとなりました(表3)。前月に低下していた南関東4都県、愛知県、大阪府はいずれも前月差プラスに転じ、千葉県や神奈川県、和歌山県などではプラス幅が大きくなっています。九州や沖縄では前月差マイナスの県が多く、特に7月に全国で最も高い水準だった長崎県が▲13.5ptと大きく低下しました。
前月差が大きかったのは、福井県(前月差+13.7pt)、山梨県(同+11.6pt)、山口県(同+10.0pt)、神奈川県(同+9.7pt)、千葉県(同+9.4pt)などで、福井県や山梨県では盆休み期間中の稼働が高まりました。

表2 都道府県別宿泊稼働指数・前年差・前月差(2020年8月)

注)2020年9月3日時点の推計値
資料)九経調DATASALAD

■盆休みの宿泊稼働状況:都市部で低調に推移
2020年8月8日(土)~16日(日)にかけての盆休み期間は、7月23日(木)~26日(日)の4連休に続く連休の機会となりました。しかし、7月下旬以降に新型コロナウイルス感染者数が再度拡大したことで、総じて盆休み期間の宿泊稼働指数は高まりがみられませんでした。
盆休み期間の宿泊稼働指数は、和歌山県(61.4)、福井県(58.0)、高知県(57.8)など一部の地方部で50を超える水準となりましたが、東京都(7.7)、大阪府(11.6)、愛知県(14.7)など三大都市や福岡県(17.6)では低調でした。

図2 2020年8月盆休みの宿泊稼働指数

注)2020年9月3日時点の推計値。2020年8月盆休みは8/8~8/16の平均
資料)九経調DATASALAD

■台風10号に伴う稼働上昇
台風10号の接近に伴い、宿泊施設が避難先となったことから、2020年9月6日(日)の九州地域の稼働指数(原指数)は7県で100(つまり、過去1年で最も空室が少ない)となりました。

表3 2020年9月6日の宿泊稼働指数(九州地域)

資料)九経調DATASALAD

図3 九州地域各県の宿泊稼働指数推移

注)2020年9月7日時点の推計値。日曜日のみ表示
資料)九経調DATASALAD

図4 九州地域各市区町村の2020年9月6日の宿泊稼働指数

注)通常集計、原指数
資料)九経調DATASALAD

 
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