三重県は4月16日、県勢の伸展に寄与した県民の功労者を表彰する「第60回(令和6年)県民功労者表彰式」を県庁講堂で開催した。各分野から7人が選出され、産業分野の「商工業功労および観光産業功労」として観光旅館福寿荘の社長・木村圭仁朗氏が表彰された。
木村氏は志摩市出身で82歳。1993年に三重県旅館ホテル生活衛生同業組合の理事に、2013年には同理事長に就任し、県内観光産業の発展に尽力。「恋人の聖地」という新しいコンセプトに基づき渡鹿野島の訴求力を高めるなど、地域の観光資源を活用した経営により地域活性化に取り組んだ。
2014年には同県中小企業団体中央会理事に就任後、時勢に応じた中小企業支援施策を積極的に展開し、組織強化や県内中小企業・小規模事業者の経済的地位の向上などにおいても貢献。
このほか三重県生活衛生同業組合連合会の会長も務め、三重県生活衛生営業指導センターと連携して地域包括ケアシステムにも参画。生活衛生関係営業における新たな活動分野の推進を図り、同業の健全化および振興を通じた公衆衛生の向上にも大きく貢献した。
木村氏(右)