
塩川副社長
計5回の配信に宿泊施設の社長ら10人が登壇
旅館・ホテルの宿泊予約アプリ「Relux」を運営するLoco Partnersはこのほど、コロナ禍で影響を受ける観光業界に向け、観光業プロフェッショナルの「人」「想い」を届ける視聴者参加型のオンライン対談「Relux Theater LIVE!」を計5回開催した。対談では「宿泊業界の今とこれから」を紹介。宿泊施設の社長や総支配人などを招いた対談には10人が登壇し、計5回で視聴者約1200人が参加した。モデレーターとして参加した同社の塩川一樹副社長は「『リーダーの普遍的な姿勢』が共通としてあった。現状を重く受け止めつつ、成果へと導くポジティブなスタンスや変化を重ねる様子を伝えられた」と評価した。
対談では、コロナ禍という転換期でこれまでの歩みをどう生かすかや、ライフスタイルホテルの進化、100年企業を目指す老舗の取り組み、国内外を見据える「グローカル」な展開など、宿泊施設、観光業界の今後の在り方を説いた。参加者からは「元気をもらった」「観光業界に就職したいと思った」などの声があった。
塩川氏はコロナ禍の現状に対し「過度な需要獲得競争の時代を経て、急速に課題の本流に向き合う機会が訪れた」と話す。宿泊施設の今後については「『高稼働』を目指すハイカロリーな事業の運営から、適切な稼働、単価で事業が継続できるようなローカロリーな経営形態の模索が必要」と述べる。また、顧客、家族が安全に同居できる運営設計と良質な関係性の維持に向け「深い思想と制度設計が必要」と説く。
計5回のオンライン対談の内容は次の通り。(テーマ、出演者)
第1回・「日本の宿」の継承者が考える、宿泊業界の今とこれから(時音の宿 湯主一條・一條一平20代目当主、東京ステーションホテル・藤崎斉総支配人)▽第2回・北海道/沖縄から見る、宿泊業界のいまとこれから(北海道ホテル・林克彦社長、KPG HOTEL&RESORT・田中正男社長)▽第3回・今こそ知りたい「宿のコンセプトの磨き方」(ハイアットセントリック銀座東京・内山渡教総支配人、メズム東京・生沼久総支配人)▽第4回・老舗は常に新しい(金谷ホテル観光・金谷譲児社長、「獺祭」旭酒造・桜井一宏社長)▽第5回・これからの日本のレジャー宿から語る(IHG・ANA・ホテルズグループジャパン・清田甚最高執行責任者、KPG HOTEL&RESORT・吉川久也社長兼COO)
録画された対談は、同社ブログ(https://blog.loco-partners.com/)で視聴できる。
今後は、ホテルコンシェルジュや若手旅館経営者の今など、宿泊、観光領域で困難を乗り越える人や「食」「備え」など体験を豊かにするプレイヤーとのコラボ企画を検討している。
オンライン対談の様子
塩川副社長