２回連続の「三つ星」に選ばれたモリエールのシェフ、今智行氏（中央）、オーナーの中道博氏（左）と、日本ミシュランタイヤのベルマール・デルマス会長
日本ミシュランタイヤ（本社・東京都新宿区）は、北海道の飲食店や宿泊施設を厳選して紹介する「ミシュランガイド２０１７北海道特別版」の書籍を５月１９日に発売した。「２０１２北海道特別版」以来５年ぶりとなる改訂で、道内の飲食店や宿泊施設を再調査。飲食店４３１軒、宿泊施設１７４軒の計６０５軒を掲載している。
「星」付きの飲食店には７７軒が選ばれた。最高評価の「三つ星」が３軒、「二つ星」が１３軒、「一つ星」が６１軒となっている。三つ星に選ばれたのは、２回連続となるフランス料理「モリエール」（札幌市）、二つ星から昇格した日本料理「花小路さわ田」（同）、初めての掲載となる寿司「すし宮川」（同）。
また、３５００円以下で質の高い食事が楽しめる飲食店の「ビブグルマン」マークに１１６軒。星やビブグルマンは付かないが、お薦めの飲食店として２３９軒が選ばれた。北海道名物として人気の高いスープカレーや豚丼、ジンギスカン、ラーメンなどの専門店も多く取り上げられている。
宿泊施設は最高評価の「５」に、「坐忘林」（倶知安町）、「滝乃家」（登別市）、「あかん鶴雅別荘 鄙の座」（釧路市）、望楼ＮＯＧＵＣＨＩ函館」（函館市）、「ザ・ウィンザーホテル洞爺」（洞爺湖町）の５施設が選ばれた。
ガイドブックの発売に先立ち１５日には、札幌市内のホテルで出版記念会が開かれ、掲載された飲食店の料理人や関係者ら約５５０人が出席した。
来賓として出席した高橋はるみ北海道知事は「北海道の魅力の発信となり、国内外からよりたくさんの観光客に来ていただくきっかけになる」とあいさつ。出席した観光関係者からも「観光が個人型に変化し、車で道内を回る観光客が増えている中で、最高の案内書になる」などの声が上がった。
書籍はＡ５変型判カラー３９９ページで３２４０円（税込み）。道内、全国の主要書店で販売。同社では、今後、英語版に翻訳してウェブで公開することも検討している。
