宿泊施設向けITソリューションを展開するtripla(東京都中央区)は7月28日、国内で展開してきた宿泊業界特化のCRM・マーケティングオートメーションツール「tripla Connect」を台湾でも提供すると発表した。低価格で汎用性のあるサービスを提供し、顧客データの有効活用による宿泊施設のリピーター獲得と潜在顧客へのサービス向上を図る。
tripla Connectは、宿泊施設が必要とする顧客分析のテンプレートを標準装備したシステムで、宿泊施設のリピート顧客や潜在顧客である宿泊予定者のロイヤリティ向上に寄与する。同サービスはtriplaが提供する予約エンジン「tripla Book」、多言語AIチャットボット「tripla Bot」とも連携し、さまざまなマーケティング施策を可能にする。行動履歴や特性でセグメント化した利用者に対しては、メール配信やバナー表示など、顧客ごとの志向に合わせた最適な情報を提供できるようになる。
「宿泊施設にとって自社公式サイトからの予約を増やすことは、手数料のコスト削減やリピート率増加につなげるための重要手段であり、世界共通の課題でもある」と同社。今回の提供開始に至った経緯について「特に台湾では、宿泊客がコロナ禍以前の水準に回復しておらず、収益最大化の必要性が高まっている」と述べている。