カンデオ・ホスピタリティ・マネジメント(東京都港区)は、運営する「カンデオホテルズ」各施設の朝食ビュッフェをリニューアルし、4日から提供を開始した。心と体が求める食材の組み合わせ「食べあわせ」を新コンセプトに、利用者のニーズに応じた新メニューを開発。食にこだわり、コロナ下で新規顧客の獲得が難しい現況でもリピーター需要を取り込み続ける同社が、朝食提供を強化しさらなる誘客を図る。
同社の朝食ビュッフェは、「品質にこだわった厳選素材」「徹底管理したオペレーションによる手づくりメソッド」「ニーズにあわせた緻密(ちみつ)なメニュー開発」をコンセプトとし、朝食統括責任者、朝食オペレーション指導担当を設置するなど、朝食提供に徹底したこだわりを見せる。北海道産大豆「とよまさり」を使った手作り豆腐、施設内で毎朝焼き上げるクロワッサン、人気銘柄のじゃがいも「インカのめざめ」を利用した肉じゃがなどの人気メニューの提供に加え、今回は宿泊者個々の体調などに合わせた「食べあわせ」を提案する。(1)体づくりのために高たんぱくで食物繊維が豊富なサラダと、きのこのけんちん汁(2)体調が優れない利用者向けに出汁(だし)茶漬け、浅漬け、フルーツ(3)出汁の風味を堪能できるカレーにトッピングを加えて組み合わせを楽しむ―など、多様なニーズに対応できる食べあわせを用意する。
同社PR統括責任者の岡益充氏は「手作りと味へのこだわりに一切妥協せず、食材の仕入れ、調理の手順にも気を配り、ちょっとした料理にも『本物を出したい』という気持ちでご提供している」と、食事提供への強い思いを明かす。「『朝食がおいしかったから』とリピーターになって下さった顧客も多い。料理コンテストを開催し、ご当地店舗限定などを含む新メニュー開発にも力を注いでいる。今後もお客さまに満足してもらえる食事を追求し続けたい」と述べ、料理提供のさらなる高品質化を目指している。
同社は「世界で唯一の4つ星ホテル」をコンセプトに、東京や京都など全国に23施設を展開。来年には熊本市、宇都宮市への出店を予定している。
朝食ビュッフェの料理