アニメツーリズム協会、アニメ聖地に88作品を選定


アニメ聖地関係者らが多数参加

新規12作品 地域活性に期待の声

 人気アニメのゆかりの地を観光資源として生かし国内外から人を誘致、地域活性化を目指すアニメツーリズム協会(富野由悠季会長)は10月29日、2020年版「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」を発表した。新たに12の作品が選ばれ、舞台となった自治体の首長からは観光客の増加による地域活性に期待する声が挙がった。施設・イベントの新規はなかった。

 聖地を選出するのは3回目。「アニメ聖地ウェブ投票」では世界60カ国・地域のアニメファンが参加し、6~9月にかけて実施した。昨年の3万票を超える8万票が集まり、このうち日本国内は37%、海外が63%を占めた。海外の内訳は1位が中国で、以下、香港、台湾、米国と続く。

 この結果をもとに、作品権利者、地方自治体などと協議し、協会理事会で聖地を決めた。20年版には計88作品に登場する全国99地域などが選ばれた。

 同日、東京都内で開かれた発表会で来賓あいさつした観光庁の田端浩長官は、「聖地巡礼の旅のスタイルは新しい旅行需要を創出する。(アニメ聖地に)足を運ぶことで地域のファンになるが、リピーターになってもらうことも重要だ」と述べた。

 また、協会の角川歴彦理事長(KADOKAWA会長)は「年々投票率が高まり、海外からの投票も増えている」と強調。また、埼玉県所沢市に建設中の文化複合施設「角川武蔵野ミュージアム」について、来年6月にプレオープンすることを明らかにした。

 12作品の一つ「からかい上手の高木さん2」の舞台となったのが香川県土庄町。三枝邦彦町長は原作者の山本綜一朗氏を観光大使に任命したことを報告するとともに、「アニメの聖地を機に島を挙げて増客に努めたい」と抱負を述べた。

 新たに選ばれた作品のタイトルと地域は次の通り。

 「ラブライブ!サンシャイン!!」(北海道函館市)▽「フライングベイビーズ」(福島県いわき市)▽「BanG Dream!(バンドリ!)」(東京・都電荒川線早稲田駅近辺)▽「さらざんまい」(東京都台東区)▽「ゲゲゲの鬼太郎」(同調布市)▽「Just Because!」(神奈川県藤沢市)▽「ガーリー・エアフォース」(石川県小松市)▽「八十亀ちゃんかんさつにっき」(名古屋市)▽「ゲゲゲの鬼太郎」(鳥取県境港市)▽「からかい上手の高木さん2」(香川県土庄町)▽「博多明太!ぴりからこちゃん」(福岡市)▽「色づく世界の明日から」(長崎市)

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