東京駅に集合した静岡県のゆるキャラたち
ＪＲ東海と静岡県大型観光キャンペーン推進協議会は21～31日、静岡県内の観光コンテンツを紹介するイベント「静岡デスティネーションキャンペーン（ＤＣ）ＰＲキャラバンｉｎ東京」を東京駅で開催している。観光地などのパネル展示やクイズラリー抽選会などを実施。静岡県への興味喚起を図り、旅行商品の販売を促進する。
イベントは4月に始まる静岡ＤＣを契機とした静岡県への誘客促進を目的に実施。イベントスペースにはＤＣや静岡県各市町村の観光地、花などのパネルの展示のほか、自治体ブース、ＪＲ東日本ブースが設置された。
イベントを主催するＪＲ東海営業本部観光開発グループの寺田和由係長は「静岡ＤＣを契機に静岡の歴史、食、文化を発信している。特に久能山東照宮で実施される夜間拝観は、竹灯籠と境内のライトアップが行われるなど、期間限定開催なので必見だ。一人でも多くの人に来てもらいたい」と来訪を呼び掛けた。静岡県観光協会の中野雅晴国内誘客課長は「静岡ＤＣではビジネスだけでなく、観光でも使いやすい切符が多数登場した。ＤＣを契機に静岡の周遊観光を楽しんでほしい」と述べた。
静岡ＤＣ期間中は、県内各地でさまざまなイベントが開催。伊豆エリアでは、アカオハーブ＆ローズガーデンで熱海ローズフェスティバル、東部エリアでは全長400メートルの三島スカイウォークで「ナイトスカイウォーク」、中部エリアでは静岡県富士山世界遺産センターで「静岡県富士山世界遺産センター・湧玉池・富士山本宮浅間大社の同時ライトアップ」、久能山東照宮で徳川15代歴代将軍甲冑（かっちゅう）が同時展示される「徳川歴代将軍名宝展」、西部エリアでは可睡齋に約3千個の江戸風鈴が飾られるなど夏の涼とお茶スイーツ巡りができる「遠州三山風鈴まつり」、はままつフラワーパークに咲く1300本の桜や50万株のチューリップ、長さ150メートルのフジ棚などが楽しめる。
また、静岡県大型キャンペーン推進協議会が静岡ＤＣの魅力を紹介するイベントガイドブック「しずおか元気旅」を発行。「富士山」「パワースポット」「歴史文化」「風景」「アクティビティ」「食」の六つのテーマに分けて紹介。
このほか、期間中には静岡エリア内で使える割安な切符を販売。「ふじのくに家康公きっぷ」は、静岡県東部・中部・西部エリアのフリー区間内のＪＲや私鉄、バスなどが2日間乗り放題となるほか、五つのエリアから選べるガイドマップとご当地グルメや名物などの街歩きクーポンがセットになった「ふじのくに満喫ガイドマップ」がもらえる。「静岡ＤＣ伊豆フリーきっぷ」は、伊豆エリアのフリー区間内のＪＲや私鉄、バス路線が3日間乗り放題になる。
静岡ＤＣ開催における期待について、静岡県観光振興課の済木千恵子主査は「ＤＣ開催により多くの観光客をお迎えしたい。数値目標は持ちつつ、地域資源の見直し、磨き、旅行会社や観光客への提案、検証を行うなど、地域の仕組みづくりに取り組んでいきたい」と語った。静岡県は18年4～6月の観光レクリエーション客数3503万人、宿泊者数439万人泊の前年同期比10％増を目指している。
東京駅に集合した静岡県のゆるキャラたち
